受け入れる心の余裕ナシ時代
キューピーさんがもし、素晴らしい経歴の方でなくても興味を持ったと思います。
彼は心遣いの素晴らしい人でした。
もうかれこれ知り合ってから4年~5年になりますがキューピーさんの情報は最低限しか知らない気がします。
出身地、年齢、学生にやっていたスポーツ、好きな食べ物、家族構成等。。。
聞けば教えてくれるようなタイプですが、向こうも向こうでかなり言葉を選んで
話してくれるような人でしたので、若干の異文化コミュニケーション感はありました。
当時のことを思うと、尊敬している人でもあるので、あまり深く知ってしまったら何かイメージが変わってしまうのでは。。。という不安もあったのだと思います。
まだ社畜洗脳から覚めてないころでしたのでもしもヤバい人であったときに現実を受け入れられる気がしませんでしした💦
立派な経歴の人が聖人君子でなくてもいい。
頭ではわかっていても許せる心の余裕がなかったのです。(何様?…な意見ですよね)
理想を人に押し付けて勝手に自分の憧れの存在(届かない目標)になってもらっていました。自分を守るためのそういう状態というのはあまり良い気持ちがしませんね。
聞いてみたいことは沢山あったのに勿体ない時間を過ごしました😥
本物の男②
キューピーさんは業界の有名人であってもいいのに、なぜかそんなに知られていませんでした。
それは彼の性格によるものが大きく影響していたと思います。
非常に控えめで大人しく、常に謙虚な人でした。
本物の男、キューピーさんと出会い、実力がある人ほど他人に同じことを強制しないのだと知りました。
そして、いつどんな時も優しく、まっすぐな人でした。
変なきっかけで知り合ったわけですが、時々セミナーで会っては話をし、みんなでご飯を食べに行く仲になりました🍽
私は彼に会ってから、自分はなんだかカッコつけていてダサいことをしていた人間だったんだとわかりました。
多少なりとも周りを見て、頑張ってきたつもりでしたが、何かを始めるのに気持ちやら、資金やら、時期やら、運気やら・・・とにかくベストな時を見極めようとして(大した目利きでもないのに)ほんとうにいつまで経っても始めないことも多く、素人のクセに失敗したらどうしようなどと考えていました。
失敗って何なんだろうと。。。
キューピーさんと私では失敗の概念が異なっていました。
私はキューピーさんほど度胸もないし、努力家でもないかもしれないけれど、彼の考え方に勇気をもらいました
”まずやってみる”という選択肢があってもいいですよね。
本物の男
嫌々でも一つの業界に長くいると普段知り合えないような人と会えることがあります。
私の場合もその日は突然やってきました。
まだ、社畜洗脳から覚めていないときに出会った方です。
その方はセミナーで知り合いました。
名前をキューピーさんとしましょう。👶🏻
セミナーの休み時間に会社から電話が来て、明らかに解決できたトラブルをさらに炎上させてしまいました!という報告を受けてイライラしていた私(# ゚Д゚)
知り合いからキューピーさんを紹介されたとき、すばらしい経歴を持っている人だと知りながらも初対面でなかなかの態度をとってしまいました。
幸い(?)キューピーさんとは連絡先を交換しなかったですし、今後合わせる顔もないので私にとっては記憶から消したい時間となりました。
半年経ってから似たようなセミナーでまたキューピーさんを見かけましたが、挨拶なんておこがましくて、怖くて、とても近づけませんでした。
穴があったら入りたい気持ちで、セミナーよ早く終われ!と念じました。
終了の合図とともに一目さんに出口へ向かう私に、背中から
「お久しぶりですね✨」
と明るい声が聞こえました。
・・・・・。
もしや…と振り向くと、
満面の笑みを浮かべたキューピーさん!!!
(ギャー!!!!!すみませんでした。
ご挨拶もせずに帰ろうとしたことをお許しください!)
と思いながら、冷静を装い
「キューピーさん!南です。覚えていてくださってありがとうございます」
と挨拶したことが本物の男、キューピーさんとの出会いでした(笑)
キューピーさんは年齢不詳でしたが、お伺いしたところ南の5つ下でした。
彼はずっと海外で仕事をしていてつい1年前に日本に帰ってきたとのことでした。
ちょっと変わった考え方の持ち主で、すべては現地へ行ってから考えるというタイプ。
この業界にあと何十年いても、きっとキューピーさんのような人には会えないだろうと感じました。
準備ZEROで、まず飛び込む。
飛び込んで、そこで全力で食らいつく。そしてまたそこで1番になる努力家。
できるかどうかを全く(?)考えないことで、謎の遠回りをしない。
私にはどの話も新鮮でした。
ところでキューピーさんは南の失礼な態度をなぜ怒っていなかったのかとうと、器の大きい人だからといえばそうなんですが、自分の経歴を知っても変なヨイショがない態度に信頼できる人だ!と思ったそう。(ポジティブすぎやしないか?)
でもとりあえずセーフですよね!✨
好きか嫌いかなんて。。。
会社に入って5年以上経つと、口癖のように
「私は好き嫌いでは仕事はしない💡」と言っていました。
今思えばわざわざ言うようなことでもないことを口に出す時点でいろいろ始まっていたのかもしれません。
大学生の4年間をそこそこのラインで過ごしてしまったコンプレックスから、自分のMAXを知りたいという気持ちがあり、アフター5やアフター6を楽しむ同級生のことをうらやましく思うことはありませんでした。
かなり仕事漬けの日々。。。
7年目くらいからは記憶がありません。
誰に会って、何を話したのか、覚えていないのです(-_-;)💦
はっきりしているのは興味があるものがなかったこと、です。
毎日音楽を聴き、休みの日は録りためた映画を見ていましたが、興味を持つと極めたくなり、確実な休みも取れないのに趣味があってもしょうがないので辛くなるだけ、だからやめようと決めていたのです。
いつ出勤になるかわからないし、いつ会社から電話が来るかわからないのに予定や計画なんて無意味だと思っていました。
そんな中でセミナーだけは会社に申請を出して必ずお休みもらい参加していました。
そこがこの生活をいつか終わりにできるかもしれないという唯一の希望だったのです。
その甲斐あって私は業界ではそこそこ名の知れた資格を取ることができました。
数年かかりましたが最後の方は今やっていることが好きか嫌いかなんてもうよくわからなかったですし、受からなければ何の意味もないと思うほど、試験勉強の時間は労働のようでした。
もともと勉強は好きではないのかもしれません。
ただ、今までいろいろなセミナーで出会った方たちの中でその道を極めた人ほど楽しそうに仕事しているように見えて、よし!私もあっち側へ行くぞ✨という本当に希望だけで進んでいました。
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韓国ドラマ「ミセン」で
チャン・グレが「厳しい毎日だ」とつぶやく場面があります。
彼の社会人生活が他人事に思えません。
親は終身雇用世代
最初に配属された部署の上司から
「定年までいてね❤」と言われてしっくりこなかったことが鮮明に記憶に残っています。
そんなにこの会社に自信があるのかと、そこばかり気になりました。
今日現在、確かに潰れてはいない。
そういう意味では正解に近づいていますね(笑)
私の親は終身雇用の世代。
本当に定年まで勤めて退職しました。
それに、年功序列も加わって安定したサラリーマン生活でした👨🏻💼
私は生まれてから今まで好景気の記憶がありません。でも一度好景気を経験すると、また来ると思うのかしら?🔆
親世代の上司とは根本的な考えが合いませんでした。
どう考えても、不安な今後の人生。。。
入社から半年後、私は知識をつけることと、資格取得のために動き始めました。
休みの日はセミナーに通う日々。今日までに業界内の相当な数のセミナーに出ました。
少ない手取りの中からつぎ込めたのも、いつかの未来に回収できることを夢見ていたからです。
入社3年くらい経つと、業界の大体のイメージが掴めてきました。
セミナーでは業界内の様々な立場の前向きな人に会いましたが、話を聞いていて希望を感じることはありませんでしたし、隣の芝生が青く見えることもありませんでした。
それは私の心が疲れていたからかもしれませんが、その違和感は今でもずっとあります。
ただ、もともとが文句言いな私ですから、世の中の見方もきっと間違っているのだろうと、ひとまず気にしないようにしていました🌸
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韓国ドラマ「ミセン」では
チャン・グレが「流れが変わるのを待つ」という場面に近いかな?と思います。
こちらがマイノリティ?
部下だった頃がはるか遠い国の出来事だったかのように役職がついてからの仕事は100倍大変でした。
パワハラに従わないと、責任感がない人だと言われました。
便利な言葉よね~ほんとに(*  ̄︿ ̄)
休みを取られて、あげく残業をするのは要領が悪いからだと言われ、アナタの本気が見たいと言われました。
え???
本気???
もっと休みを削ること???
もっともっとサービス残業???
もしもし?私はゆとりですよ?
目に余る分はちゃんと会社に請求しました。
もちろん(?)まわりにはそんな人はいませんでしたので、上司には可愛がられませんでした。
以前書いたように、私の会社に望むのもはお給料一択。
それだけは初志貫徹しました。
私は無心で仕事できませんでした。
就業時間を無限にのばして業績を上げていく事業モデルは終わってる。
経営学など全くわからない私でもさすがにわかりました。
先ほど会社に請求した人がいないと書いたときにお察しいただけたと思いますが、そんなことを考えている人はいないようでした。
考えないようにしていたのかもしれませんが。
体が悲鳴を上げていても辞めなかった理由は、時間と業績の関係と、大体のMAX値を知りたかったから。あとは20代だったからですね。休みの日に泥のように眠ればなんとか次の日は起き上がれました😗
業績を上げろ!
業績!業績!業績!業績!業績!
上司は常に危ない橋でも渡れ!と言いましたが、次の瞬間には
「俺は言ってないからな!そう言えよ!🤬」
と捨て台詞を吐きました。
ん???物忘れにはまだ早くないですか???と。
なぜこんな理不尽な働き方に誰一人として文句ひとつ言わないのか。
職場の人達のことが少し怖くなってきました時期でもあります。
私が上司に好かれないのはわかります。でも何故か同僚も同じように好かれていませんでした。飽くまで会社の駒として、上司の私物としての扱いでした。
あっちへ行っても好かれないなら、ここでいいや✨とゆとりは思うのでした。
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大大大人気韓国ドラマ「梨泰院クラス」の個人的名場面
外食チェーン最大手の長家(チャンガ)の会長チャン・デヒが自分の権力に従ってきた人達のことを軽蔑しているといい言います。
奴隷根性ともいい言います。
南的にはせめて、嘘でもありがたいと言ってほしかったですけどね。
ああいう暴君の腹の内はそんなものだろうとも思ってしまいました。
光があるから暗闇だと気づく
以前よく話題になっていたブラック企業のニュース。
その手のニュースを見る度に、あそこまでではないけれどもどこもそんなに変わらないものね、と思いました。
今の会社も私が入社したころは完全なブラック。
最近は時代の後押しもあってだいぶマシになりました。
ある時、気が付いたのですがブラック企業の役職者の多くは、今いるところをブラック企業だと思っていません。
パワハラも、セクハラも同じです。
時代背景として、本人達もそうやってきただけ、それが正しいと思って続けてきただけという本当にシンプルな理由なのではないかと思います。
・・・だから、ある意味もう救えないとも言えますが(笑)
だって、はじめから正しさが異なるのですから💦
先日、私が退職すると聞いた昔の上司から電話がかかってきました。あだ名をパワハラの達人とします。
あのころは怯えていましたが今は私ももう大人。この際だから腹を割って話そうと思いました。
なんだか長いこと電話で話ました。
その時、達人からまさかの言葉が出ました。
「・・・ 自分がしてきたことを、申し訳なく思う」
・・・!!!😲😲😲😲😲😲😲😲😲😲
きっと明日には忘れてまたパワハラをするでしょう。
そういう人です。
しかし、こういう機会でもないと聞くことができない、嘘でもうれしい言葉でした。
その後もぽろっと言っていたのは、
「南さんは先のこと考えるタイプだよね。私は考えていない」
なんだかそれがしっくりきて、納得してしまいました。
あ、そうですよね(笑)(笑)
後先考えていたら、人に対してあんなことできませんよね(笑)
私たち世代は最初から情報が多い時代に就職活動をしていて、何がブラック企業かもわかるところにいますが、この上司はもしかしたらそうじゃないのかもしれない。。。
性格も決してよろしくはないけれども、それだけではない何かがある気もしました。
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ミセンでは、専務の立ち位置でしょうか?
ポジションとしては敵ですが、時代がそうした感もあります。